イップスで悩んでいる選手に贈りたい言葉がある・・・。
『あなたは精神的に弱い人間じゃない!』
この言葉を心の底から伝えたい。
そして
『イップスは治る!』
ということも心からお伝えしたい。
そこで今回ご紹介するコラムは、あの甲子園をわかせた二人の投手との対談です。
高校時代、日本の高校野球のトップにいた選手。 そんなスゴイ投手たちが、いったいどうなってしまったのか!
苦しみ悩み抜いた先に、Matsuo methodのイップス克服プロセスを経験して見えてきた光を語ってくれた。
その対談の内容を読み返して感じる私の思いを思いつくままに記させていただきます。
一般的にイップスというと、メンタルの病気という認識の人が多い。 そこでイップスを治すというと、メンタルトレーニングなどで克服しようと、させようとする傾向が強い。
『いや技術で何とかなる!』
という人もいると思うが、その中のほとんどが表面的な技術で何とかしようとして遠回りするか、余計ぐちゃぐちゃになりマイナスな方向に向かってしまうという事例も多々ある。 もちろんメンタルで治ったり、技術で治ったりする選手もいる。
ただ、それだけでは治らないで悩んでいる選手もたくさんいるんだ。
何をやってもダメだった。そんな選手を一人でも救いたい。
斯く言う私もイップスだった。
投げるのが怖い、カラダが言うことをきかない、恥ずかしい、情けない・・・。
恐怖がカラダを蝕んでいく。体、心、血液、脳みそ・・・。ありとあらゆるところが正常ではなかった。
しかし、それをどうしたらいいのか、解決策もわからず、更に悩む。
そんな負のスパイラルに陥ってました。
そんな時に光を与えてくれたのが
超一流選手の動き と 動物の動き
でした。
私のものは、幸いにも状態はいい方向に向かっていきました。
そして今は、そのような経験も生かされ創り上げてきた
『Matsuo method』『POWER LINE トレーニング』
により、多くのイップスからの解放のお役に立てている。
きっかけはミスなどからくる、メンタルかもしれないがメンタルにより身体の回路が変わってしまって異変が起きているものをメンタルによりどう変わってしまったのか
どこをどのようにどのタイミングで使ったら良くなっていくのかをカラダに問いかけながら染み込ませていく。
なぜ悪くなったのか? だけでなく なぜいいのか?良くなっているのか?を知り、身体と会話し修正できる能力を育てていくとメンタルもいつの間にか安定し、恐怖も和らいでいる。
問題を直視してしまうと、本質を見抜けないこともある。
メンタルからくる問題も、技術的な問題も根本から見つめなおし、改善することによりメンタルの問題も、技術の問題もいい方向に向かう。
最後にもう一度だけ言わせていただきたい。
イップスは精神的に弱いからじゃない!イップスは必ず治る!
ただ、忘れてしまっただけ。回路が狂って、どうしたらいいのかわからないだけ。
その恐怖に立ち向かっていること自体、弱くないということ。
そして『壁は乗り越えられる人の前にしか現れない』ということ。
一人でも多くの手助けになり
投げれる喜びと 投げれる幸せを 感じてもらえるように
これからも精進していきたい。
WINNING BALL 代表 松尾祐介
補足 私が開発したMatsuo methodは繰り返しになりますが、『身体能力発揮システム』を作り上げることです。 『イップス』は、身体能力発揮システムが正常に動作しない一つのキッカケなのです。 急に身体能力が落ちるわけでもなく、技術レベルが落ちるわけではないのに別人のようなパフォーマンスとなってしまうのはシステムが正常に動作していないからです。 従って、イップスをメンタルトレーニングだけで克服しようとするには無理がある場合があります。 その問題をMatsuo methodは、パワーライントレーニングというトレーニング方法と隠れセンスアプローチの指導方法で『身体能力発揮システム』をハイパフォーマンスだった頃の状態を取り戻すプロセスを提供しています。